奉名回廊

■ 奉名回廊

叡智館の外周に、
静かな回廊を設ける。

そこに刻まれるのは、
功績ではない。

名である。


記録

名は誇りに非ず。
序列でもない。

理を支えた痕跡である。

石は語らない。
だが、消えない。


平等

刻印に階級はない。
金額による差もない。

並ぶのは名のみ。

大小は存在しない。


刻む行為は、
祝賀ではない。

確認である。

理は孤高にあらず。


空間

回廊は屋根を持つ。
夜に灯る。

歩みを経て辿り着く。

名は、
急がず、静かに在る。


刻まれしは誇りに非ず、記録である。