叡智館

■ 中央叡智館

中央叡智館は、知識を蓄えるための建築ではない。

理を保つための空間である。


構造は円を基調とする。

角を持たぬ形。
対立を持ち込まぬ形。

思想は争うために在るのではない。
整えるために在る。


中央塔

中央は高く伸びる。

上昇は支配を意味しない。
視座の拡張を意味する。

理は低く留まらない。
だが、暴れもしない。


ドーム

高度の限界に、屋根を置く。

無限を語りながらも、
物理を忘れない。

理は現実を離れない。


主材は石。

脆弱でなく、華美でもない。
持続を前提とする素材。

思想は装飾ではなく、基礎である。


奉名回廊

叡智館の外周には回廊を設ける。

理は孤高にあらず。

だが群れない。

名は誇りではない。
記録である。


叡智館は完成しない。
拡張を前提とする。